1997年7月香港は中華人民共和国に返還されたがその前年1996年に香港へ旅行へ行った。
叔母が突然「旅行でも行って来たら?」と100万円くれたのだ。驚いてしまい100万円を写真に撮ったほどだ。
まずは、誰と行くか・・・。皆、結婚していたり忙しい、私はみどりを誘ってみた。電話で彼女は「あー、相手が居ないもんね」と言った。失礼なことをたまに言うんだよな。…確かに相手がいなかった。言い返す言葉もなかった。「香港に行ってみたいんだけど、みどり行った事あるよね?・・・」「行った事あるけど良いよ」「じゃ、香港に行こう」みどりは仕事で忙しいので旅行会社とのやり取りは全て私がやる事になった。みどりには予算と日程だけ聞いた。3泊4日に決定。私はゆっくりしたかったので、みどりより1日多く連泊の予約をした。予約したホテルは香港島の「コンラッド香港」。部屋から夜景が見える部屋にした。
細かい日程は忘れてしまったが、香港に着いて初日にビクトリアピークへ行った。ピークトラムで頂上まで行くのだ。途中何個か駅に止まった。住んでいる人がいるのだ。ピークトラムは急こう配だった。
スカイテラスの東側獅子亭展望台からの景色は素晴らしかった!!
山頂にあるレストランで夕飯をとった。メニューが分からず、漢字と写真と感で注文したが、なかなか難しい課題だった。
ホテルではバスルーム以外は禁煙という約束だった。しかも寝る前だけ吸っても良いのだ。その代り外食後の一服はOKだった。
買い物でブランド品を購入した。叔母にエトロのシルクのスカーフ、母親にもエトロのアクセサリー入れ、グッチでボストンバック、キーホルダーを購入した。みどりも何か購入していた。大きな袋を持って歩くのは嫌だよねってことで、勝利品を一旦ホテルに持って帰った。一回来た事があるだけであまり地図を見ないで異国の地を行き来するみどりは凄いと思った。
有名な中華料理屋で食事をしたり、地元のデパートへ行って中国らしい布を沢山購入したりエステでフェイシャルもやった。私はコンタクトレンズをしていた。「外してください」と言われ液体が入ったケースを渡されたのでコンタクトレンズを外してケースに入れた。「毛穴クリアコース」を受けたのだが無理やりグリグリ押しつぶされて痛くて痛くて仕方なかった。終わってみどりと会ったら彼女は「気持ちよかったぁ~~」と言っていた。彼女はリラックスコースだったのだ。私もそっちにすれば良かった。そしてコンタクトレンズを着けようとしたらいてててっ!沁みる!!慌てて外した。ケースに入っていたのは保存液ではなくただの水だったのだ。流石中華だと思った。自分が持ち歩いていたコンタクトレンズ用の目薬にたっぷり浸して付け直した。
みどりが一日早く帰国した。出発の夜ホテルのエントランスで見送った。それから部屋でタバコを吸いたい放題だー!!馬鹿みたいに吸った!
次の日の朝はモーニングサービスを頼んだ。シャワーを浴びて優雅に朝ごはんを食べようとしたら部屋のファックスが大量に送られてきた3メートル位はあったと思う。今思えば放っておいてもよかったのだが何とかしなければいけないと思ってしまい、フロントに電話した。このホテルは日本人スタッフが居るから選んだのもあるのにこの時間は居ない。パニックになってしまったのだが何とか「私宛ではないものがファックスで来ている」と言えた。「コンシェルジュを向かわせます」と言っていた。その間に何の用出来たのか忘れてしまったがボウイにファックスを渡してしまった。朝食が運ばれて来た。(チップはちゃんと渡した)のちにコンシェルジュがきたのだがファックスはもう手元にない。身振り手振りで「ボウイに渡した」と説明した。コンシェルジュは何とか分かってくれた。そして「本日出発ですね、荷物を運びましょうか?」と聞いてきたが「ノー!…サンキュー」と断ってしまった。簡単な英語も話せない自分にイライラしてしまったのをぶつけてしまった。
最終日は二階建てバスとクルージングのコースとネイルサロンだ。
ネイルサロンは日本から予約していたのにちゃんと入ってなかったが施術してもらえた。が必要もないシールをしつこく勧められて面倒くさくて小指だけ貼ってもらった。
二階建てバスは本当に看板ギリギリを走るのだ。途中一旦静止をして写真タイムがあった。一人で参加していたのは私だけで、参加者の人に頼んで写真を撮ってもらった。
又、空港の夜景が見える丘まで行ったりもした。
クルージングは席が決まっており、バスでお話した老夫婦とは「是非ご一緒に」と言っていただいていたが離れてしまった。
料理はそこそこだった。スーパーで翌日の朝ごはんを買おうと思ったが何もなくてスナック菓子を買った。翌日ホテルをチェックアウトする時モーニングサービス代を現金で支払う時に日本語を話せるスタッフが居た。なぜもっと早く居なかったんだ!と腹が立ってしまった。「幾らですか?」と聞いたら「大体〇〇円です」と言った。私は「大体?!」と切れてしまった。そうすると相手は言いなおして無事にチェックアウト出来た。荷物をクロークに預けて広東語のメモで「15時に受け取りに来ます」と言うのを見せたら「あなたが書いたの?すごい!」と英語で言われた。迎えの時間までホテルの近くをブラブラした。そうそう、香港は建物のトイレにスタッフが必ずいて蛇口を捻ってくれ、止めてくれて手を拭くタオルを手渡してくれる。その代りチップを渡すのだ。なのでトイレに入る時点で小銭を準備しておいてから入った。
バスの迎が来た。出国審査で私のスーツケースが引っかかった。何も悪い事をしていないのにドキドキした。原因は乾電池だった。空港の免税でグッチの腕時計を衝動買いしてしまった。
機内で着席したら結構すいていた。にもかかわらず隣に男性が来た・・・が空いていたのですぐ空いている席に移動してくれた。私は前日に買っておいたスナック菓子を前のポケットにはさんで離陸を待った。じき出発に高度が上がるとスナック菓子がパンパンに膨らんだ。慌てて開けてパリパリ食べた。
成田に無事に着いた。タバコが吸いたくて吸いたくて仕方なかった。変な所に出てしまい喫煙所がなくJRのホームに出てしまった。「ホーム内は禁煙です」の看板を見ながら一服した。(ごめんなさい)
こんな感じで香港旅行は終わった。
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