㉘ 台湾 モテ期

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12月13日、私の誕生日、店長をはじめ、先輩方がプラザホテルのラウンジで誕生日会を開いてくれた!
ピアノの生演奏もあり、生でHappy Birthdayを歌ってもらった。…というか、マイクを渡されて自分で歌っちゃった。嬉しかったなぁ。

誕生日プレゼントを買ってくれるという男性が居た。ちょうど、そごうで靴のセールをしていて一足買ってもらった。「ありがとうございます。嬉しいです」と言ったら「そんなに嬉しくないくせに」と言われた。変な人だった。靴は悪くないのでちゃんと履いた。

歳が明けてマンションのドアマンに「新年快楽、赤包来」(明けましておめでとう、お年玉ください)と言ったら香港ドルをくれた。街は爆竹が凄かった。

私達4人は日帰りのバスツアーに参加した。覚えているのはとにかくバスの中が尋常じゃないくらい寒かった事。途中で食べたチマキが美味しかった事だ。
店長は台湾で知り合った男性と温泉旅行にも行って「おめでた」になった。

いつもの様に2階のUCCで休憩していて劉さんと話した「我明天休息」(私は明日休みです)と言ったら「我也!」(自分も!)と言った。そしてデートをする事になった。
朝、劉さんがバイクでマンションまで迎えに来てくれる約束だ。時間になっても来なかった。準備をし終わっていたが、化粧を落としてしまった。その時、来た!!「30分待って」と伝えると「30分!?」という感じで驚いていたが待ってくれた。急いでお化粧をして下に降りた。劉さんはここは難しい場所だと言っていた。お互いにカメラを持って来ていた。

劉さんはプランを考えてくれていた。
陽明山のドライブ、いちご狩り、故宮博物院、全てごちそうしてくれた。
言葉は通じなくても何とか相手が何を思っているのか考えれば分かって楽しかった。

施術を終えて、バックルームに入ったら皆して「凜ごちそうさま」と言う。「?」と思っていたら劉さんから大量のグミの差し入れがあったのだ。それを皆がつまんで「ごちそうさま」と言っていたのだ。もちろん劉さんにお礼を言った。

バレンタインデーには劉さんが花束をくれた。台湾では男性が女性に花束を贈るのだ。嬉しかったな。日本もそうなれば良いのにと思った。

又、ヘアーサロンの黒川さんが「僕の部屋には凜ちゃんが住めるスペースはあるよ」と言っていた。私は聞こえない振りをしていた。嫌いではなかったが、特別好きではなかったからだ。

つづく。

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