何か仕事をしたかったが何をすれば良いのか悩んでいた。そんな時義理の姉の姉の紹介でネイルアートの付け爪を作って買い取ってもらう仕事を始めた。
材料(ネイルチップ、絵具、トップコートなど)は自腹だ。2週間ほどで連絡が来て近くの喫茶店で会いチップを査定してもらい売るのだ。この仕事は私の合っていた。寝食を忘れて作った。
この頃、母親と伯母とよく鎌倉へ遊びに行った。私はタバコも吸うし、食べるのもゆっくりだ。そんな私を叔母はイライラして「遅いわよ」と言った。私から言わせたら叔母がセッカチなのだ。小町通りに沢山ぬいぐるみを扱っているお店があった。とても可愛くて欲しかったのだが、持ち合わせがなかった。母親に買って欲しいとも言えなかった。ただここは可愛いぬいぐるみを売っていると覚えていた。
ある日、母親に「鎌倉の小町通りに売っていたぬいぐるみを買って欲しい」とお願いした。「幾らするの?」「分からない、お願い!発作が起きてる時に抱きしめるの、だから買って」「お店の名前は?」「レース専門店の斜め向かいのお店、名前は分からない」「・・・・」「買ってあげたいと思うならなんとかして買ってよ!」と言い放った。母親としてどこまでしてくれるのか試したのだ。
叔母がウチに来て母親とあれこれしていた。数日後希望していた通りのぬいぐるみが届いた!!「やればできるじゃん」と母親に言った。母親は黙っていた。どうやって手に入れたかと言うと、まずレース屋さんの電話番号を調べて電話して近くにぬいぐるみを沢山扱っているお店を聞いてそのお店の電話番号を聞いてぬいぐるみ店に電話してぬいぐるみの特徴を言って注文して発送してもらったのだ。ちなみにぬいぐるみは1万円だった。そのくまのぬいぐるみに「なな」と名付けて可愛がった。本当に私は大きな子供だ。
ある日、又、母親は叔母と鎌倉へ出掛けるらしかった。そんな時パニック発作が起きた。「お母さん苦しい」と言うと母親は「アンタのせいで何処へも行けない!」と怒鳴られた。
この頃、調子が悪い時は食事を母親に部屋まで持って来させた。「食べない!」と言うと「食べなくちゃだめよ」と言う。「食べて欲しかったら「食べて下さい」ってお願いしなさいよ!」と怒鳴った。母親は「食べて下さい。お願いします」と素直に言った。そんな事じゃないんだよ。なんでそんな事言うのか聞いて欲しかったんだよ。
つづく。
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