㊺ 一人暮らし

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兄の仕事が安定し始めて、一軒家を購入した。競売にかけらた物件だ。購入を期に母親が兄家族と同居する事になった。私の一人暮らしが始まる。

引っ越しの為に少しずつ荷物をまとめなければならない。何をもって行くのか、何からまとめるのか、母親でなければ分からない。「早くやらないと引っ越しの日になっちゃうよ」と何度も言っても母親は荷造りをしなかった。「同居したくないの?」と聞いても何も言わなかった。もう何か言うのは止めた。疲れるだけだ。私は私でインテリアを考えていた。

母親が引っ越して初めて1人で過ごした。やはり初日は少し心細かった。数日後、母親がウチに来て「淋しかった?」とニヤニヤしながら聞いてきた。悔しいけれど、そうだったので「うん」と言った・・・が、せいせいした。

母親は嫁(義姉)の愚痴をよく溢した。「置手紙があって買い物に出かけるから遅くなります」ってあって夕ご飯作ってないのよ!と怒っていた。勘弁して欲しかった。・・・が「じゃ、しょっちゅうウチに来れば良いじゃない」って言ってあげた。

そのころから、ゆうちゃんとお付き合いを始めていた。母親もゆうちゃんの存在は知っていた。お付き合いに反対していた。「なぜ、反対なの?」と聞いても答えない。「私はゆうちゃんがどんな人か知る為にお付き合いしてるの、それで私が幸せで楽しかったらお母さんも幸せでしょ?」と言ってもなーーーーんにも言ってはくれなかった。ある日、ゆうちゃんがウチに泊まった。朝母親が突然来た。いい大人だ。悪い事はしていない。なのに母親はムスーッとして「私の家なんだよ!!」と怒鳴った。もう、イヤになった。

私が小学生の頃ウチに野良猫を連れて来て遊んで怒られた事は以前書いたが、その時母親は「猫が大嫌い」だと言った。それが兄家族と同居を始めたら飼っていた猫と一緒に毎晩寝ていると言う。私は呆れてしまった。

つづく。

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