夜、眠れなくて辛いのに、兄は自分の仕事を手伝ってくれと言う。「アクティブ」と言うのは兄の会社の名前だ。印刷、印鑑の会社だ。兄は20歳で溶接の会社を興した。しかし、不渡りを貰ってしまい、負債を抱え自己破産して倒産した。それから、母方の伯母の連れの紹介で印刷会社に入社し独立したのだ。そこで自分の住まいのマンションの一室を事務所にして電話番をして欲しいと言うのだ。電話番と言っても仕事の内容の問い合わせな訳だから、仕事内容を知らなければダメだ。・・・が兄は教えてくれなかったので適当にやっていた。昼は母親がお昼を作りに来る。兄のマンションはウチから歩いて5分だ。夜眠れなくてシンドイので昼、ご飯を食べて昼寝をしようとすると母親は必ず嫌な顔をした。
ハッキリとした時期は覚えていないが、事務所を借りるのと同時に私は手伝うのを辞めた。
その後「アートバーグ」というブランドのバックメーカーに就職した。上野丸井店に勤務だった。丸井は「LAZY SUSAN」の丸井亀戸店以来2店舗目だ。丸井の研修は2日間あり分割払いなどのを勉強する。それは良いのだが研修場所が遠かった記憶がある。
研修を終えて、店舗勤務になった。店長はツンケンしている子で感じが悪かった。商品をディスプレイしたのだが気に入らなかったらしく、物凄い言い方で叱られたし、私が接客してお買い上げいただいたのだが、初めて売れたのだレジの場所もどうすれば良いのかも分からない。聞いても無視された。どうしたら良いのか分からない。丸井のレジへ行き教えてもらった。近所の店舗の子達とは仲良くなった。お昼ご飯を一緒に食べに行ったり、悩み事を聞いたりした。社割もあったので母親にプレゼントした。母親はそのバックを一回も使ってはくれなかった。
ここは、店長と上手くいかず辞めた。しばらくしてから仲良くしていた子からお店のDMが送られてきた。嬉しかった。
つづく。
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