決勝に進むのが分かってから私は兄家族、姉家族、従妹達、友人、(なか、みどり)に招待状を祖父の法事で集まった時に渡した。誰も盛り上がらないので自分で横断幕を手書きで作り、写真の内輪を人数分作って、祐ちゃんに渡してもらった。お昼休憩の時はロビーに行くから会えます。と伝えた。
従妹の一人とスピーチの時に着る水着(ビキニ)を問屋へ買いに行った。私は赤が好きなので赤い水着を探して試着をして、もちろん従妹の意見も聞いて水着をゲットした!
授賞式の時に着ようと、これまた赤いドレスを着たいと銀座のプランタン銀座で偶然催ししていた会場で赤いサテンの綺麗なドレスを\20,000ーで購入した!
2005年2月11日第四回マイクロダイエットグランプリが開催された。その前日2月10日はリハーサルが国際フォーラムAで行われた。各自スピーチの原稿を読み上げた。私のは「長い」と言われ「原稿を預かってまとめます」と言われた。何だか自分の言葉で話せないんじゃ意味ないや・・・と冷めてしまった。それと出場順番が発表されたのだが、27組30名(夫婦や友人同士の組も居た)の内最後から2番目の26番目だ。「あ~~これは優勝はないなぁ~」って分かった。
それから!出場者の数名が事前にハワイへ3泊4日で行って(代金はマイクロダイエット側持ち)取材を受けていたと言うのだ!!なんで?ずるい!頭にきた!
決勝当日、私は「うつ状態」になってしまった。
食欲もない。少しでも食べようとしたが、用意してくれたサンドイッチ2種類のうち食べられる具材がない。一回国際フォーラムに入ってしまったら外には出られない。息苦しくなって来た。タバコを吸っても落ち着かない、パニック発作が起きた!頓服を何回服用しても効かない。タバコを吸い過ぎてニコチンで吐き気もして来た。自分の出番までどうしようか・・・。そんな時お昼休憩になりロビーへ息抜きに行った。なかが会いに来てくれた!「なかー!」「凜~!すっごい痩せたねぇ~!」と喜んでくれた。家族は会いに来てくれなかった。とりあえず、外の空気(控室以外の)を吸えたのは救いだった・・・。
又、控室に戻ってからが地獄だった。既に舞台用に赤のビキニを着ていた。その上にタオル地のポンチョをまとっていた。ヘアーもメイクのプロの人がやってくれた。する事が無い。どんどん終わった人が増えて来た。イライラして来た。原稿でも覚えてみようとしたが少しも頭に入って来ない。諦めて控室で瞑想した。長い長い時間が経ち、やーーーーーっと自分も舞台袖に移動になった。名前を呼ばれて舞台の中央から階段を下りてマイクの前に立った。原稿はカンペが有ったので問題なかったが、緊張してし手が震えてしまい、それを隠そうと両手でスタンドマイクを掴んだ。しばらくしたら落ち着いて来たので手を放してスピーチ出来た。
何とか終わって袖に戻ったら、涙がぶぁ~~っとあふれ出して止まらなくなってしまった。スタッフの人が「思いっきり泣いた方が良いですよ」と声を掛けてくれた。私は泣き崩れた。そしてマイクロダイエット側のカメラに向かって感想を述べた。ハイテンションになってしまい、何を話したのか覚えていない。
授賞式に向けて用意していた赤いドレスに着替えた。ヘアーもダウンヘアーからアップにしてもらった。そして直ぐに授与式が始まった。
グランプリ1名、準グランプリ2名の順で発表された。なんと有美ちゃんが準グランプリに選ばれた!それから優秀賞(数名)審査員特別賞、食生活改善賞、アンチエイジング賞、劇的アフター賞などets,沢山発表されていった。発表される度に、「次は私?次は私?」と待った。ところが最後まで呼ばれなかった。結局決勝に出場出来たと言う事で「ハッピーダイエット賞」と言う名前の賞を貰った。スタッフに「授与式が終わったら凜さんは週刊誌の取材が入っていますのでお願いします」と言われていたが、そんなのやる気もしなくなった。早く帰りたかった。外の空気が吸いたかった。控室に戻って私服に着替えようとしたら、スタッフが慌てて呼びに来て「凜さん取材お願いします!」と又舞台に連れ戻された。簡単に話しをして終了した。後日雑誌を見たら私の記事は白黒ページだった・・・。
コンテストが終了してから出場者全員とマイクロダイエット側のスタッフ全員が集まった。挨拶が終わってから「ハワイに行って取材したい人いますか?」と言っていたが、私は何の賞も貰っていない。そんなのが行って良いのか??そう思ったし、私は疲れ果てていてしゃべりたくなかった。今だったら「はーい!」っと立候補出来たかもしれない。
とにかく見に来てくれた人全員にお礼の電話をして祐ちゃんに「調子が悪いから帰るね」と電話して帰路に向かった。電車の中で従妹からひっきりなしに電話が来た。切っても切っても掛かって来る。祐ちゃんに「調子が悪いから帰ったって従妹に伝えて」と言っても何べんも掛かって来る。目の前のおじさんが咳払いをしながらこっちを睨んだ。私は携帯の電源を切った。
お腹がペコペコだった。最寄りの駅のコンビニで菓子パンを買いまくって家に着いてから食べまくった。何のためにダイエットしてきたの?と言われる位馬鹿食いした。
とりあえず、ハッピーダイエット賞の賞金\300,000ーは貰えた。・・・が今回のマイクロダイエット代金の合計が丁度¥300,000-位だったのでトントンだった。ただ、国際フォーラムと言う大きな舞台に立てて観客席を見られたのは良い経験だった。
つづく。
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