57 再婚(結婚式当日)

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式当日、曇り空。
式場飾りの為に早くから式場入りした。階段は豪華になった。
着替え、メイクを終えて写真を撮った。

式場に祐ちゃんと二人で入場した。階段を下りて庭の祭壇に入った。
式はスムースに済み、ブーケも予定通り従妹がキャッチしてくれた。

披露宴が開始された。
乾杯の挨拶の後、親族の紹介を新郎側は祐ちゃんがマイクを持って紹介し、新婦側は私がマイクを持って一人ずつ紹介した。
食事も順番に出て来た。前回の披露宴では口にしなかったけど、今回は食べた!美味しかった。
祐ちゃんの従妹たちが高砂の席まで来てくれて写真を撮ったりした。ウチの親族は誰一人来なかった。
お色直しの時間になった。
ドレスを着替えて写真を撮って入場した。その時に各テーブルに回る為に一人一人くじを引いてもらい「シモジマ」で購入した色々な小物(バスグッズ、ハンカチ、ツボ押し、etcなど)と交換するのだ。そのくじもプレゼントのラッピングもプレゼントを入れる籠も手作りした。そして各テーブルでプロの人に写真を撮って貰った。

始めは新郎側から回り、新婦側へ行った。叔母は喜んでくれたが、実姉はテーブルの席札に「テーブルに飾られている花はお持ち帰り頂けます」と書いたメモを見て開口一番「これって袋貰えるの?」と言った。そして、私の来ているドレスの腰のコサージュをマジマジとみて「ふーん」と言った。そして最後に「なんかさ、家族でレストランに食事に来ただけみたいなんだけど」と言い放った。二回目だから、あまり包んでこなかったから」とも言ったおめでとうの一言もなかった。

デザートの時間になった。デザートはビュッフェスタイルにした。曇っていて雨が降り出しそうだったが、せっかくの庭があるので庭にデザートを準備してもらった。ウエディングケーキを切り分けたケーキを祐ちゃんと私でゲストに一人ずつ配った。その他にも沢山のデザートが有った。

花束贈呈になった。祐ちゃんはお父さんへ感謝の気持ちを込めて、私は祐ちゃんのお母さんへ「これからよろしくお願いします」の気持ちを込めて花束を贈った。最後は祐ちゃんが挨拶のスピーチをした。どんな挨拶をするのか全く知らなかったが物凄く良かった。想像以上に良かった!!

無事に披露宴もお開きになった。
ゲストを見送ろうと先に退場した。その時タブローズの厨房の人達が「おめでとうございます!」と皆して声を掛けてくれた。嬉しくってそこで泣いてしまった。
祐ちゃん側はなかなかレストランから出て来なかった。兄は帰り際祐ちゃんに「よろしく頼むね」と言ってくれたが実姉家族はいつ帰ったのか分からなかった。挨拶も無しに帰った。

ゲストも帰り、私達も着替えていた。
お義母さんも黑留めから着替えていた。着替えたら帰るのかと思ったら、なかなか帰らない。私は一服したかったがお義母さんが居ては出来ない。そこに私達が食べ損ねていた料理が控室に運ばれて来て食べ始めたのだが、お義母さんはちょこんと同じテーブルに座って見ているのだ。祐ちゃんも何も言わない・・・。お義母さんも「一緒に帰りましょう」と言わない・・・。祐ちゃんも何も言わない。だから私も黙って煙草を吸えないイライラを抑えながら食事をしていた。しばらくしたらお義母さんは一人で帰って行った。出来れば、家族と帰って欲しかった。お義母さんが帰った後ウエディングケーキを持って来てくれ、ドリンクまで出してくれた。パカパカ吸いながらコーヒーを飲んだ!ケーキはイチゴのショートケーキで物すっごく美味しかった!!

帰り、雨が降って来た。最寄りの駅まで弟が車で迎えに来てくれた。もう、なんて優しい弟なんでしょう!ありがとう!

これで無事に自宅に着いて長い一日が終わった。

(翌日、お義母さんに「久しぶりに弟家族が集まっているから家に来なさい」と仰せつかった。
新婚旅行にも行かないのだし、ゆっくり眠りたかったが言う通りに実家へ行った。(ウチから近いんだけど)

そんなんでとにかく始まった。

つづく。

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