㉛ 異動

うつ状態

UCCの現地スタッフの女の子達と休みの日に集まった。誰かのお父さんのトラックの荷台に乗って山を勢いよく上って行った。あまりにも急スピードで山道を登って行くので荷台で振り落とされそうでキャーキャー言いながら掴まっていた。ミカン狩りへ行った。みかんはとっても美味しくって、沢山食べた。又、狭い洞窟に1列になって入り込んだ。水がだんだん深くなっていく。途中で蝙蝠が出て来て大騒ぎになった。下着が濡れるギリギリまで行き帰って来た。写真も沢山撮った。楽しかった。

G.W前、店長から「凜、ちょと時間良い?」と呼ばれた。喫茶店で話を聞くと「異動の辞令が出た。」と言われた。私は「左遷ですか?」店長「銀座本店勤務になる」と言った。私と同部屋の同期も一緒に異動だった。
台湾に来て役6か月、予定では1年間だった。これから北京語をもっともっと勉強してお客様とコミュニケーションを取ろうと思っていた矢先だった。ショックだった。・・・がしかたない。翌日から帰国の準備を始めた。
なんだかんだと家具やら服、荷物も増えた。郵便局から荷物を送った。家具は先輩に使ってもらえると言うので譲った。前日、店長は日本スタッフでお別れ会を開いてくれた。中国雑技団とかを見ながら食事をした。副店はお別れに純金の指輪をプレゼントしてくれて、UCCのさんは翡翠のペンダントをプレゼントしてくれた。

2階のUCCで珈琲を飲んでいた。劉さんに「我回去日本」(私は日本に帰る)と言うと「いつ帰る?」と聞いてきた。「我不回来台湾」(台湾には戻らない)と告げた。劉さんは驚いていた。どんなお別れをしたのか覚えていないが、UCCのスタッフはお店のメニューと私が好きだと言っていたテレサテンのカセットテープを5本位プレゼントしてくれた。とっても嬉しかった。

帰国の前日、お店にスタッフ全員でお別れ会をした。花束ももらった。ガーベラだった。店長に「好きな花って何?」と聞かれていて「ガーベラ」と答えていたのだ。

帰国の日、マンションからタクシーに乗り、空港へ。
ところがそのタクシーが白タクで、店長がお金を払って何とかしてくれた。

台湾ありがとう。

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