㉗ 台湾 

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台湾のデパートは11時からよる9時までオープンしていた。夜型の私にはバッチリだった。早番遅番なく、全員同じだった。私は朝の全部屋の掃除器がけ、花の水の入れ替え、棚の雑巾がけ、日中のタオルの洗濯、乾燥機がけ、ネイルの仕事か主だった。お店にトイレはあったがお客様を待たせてしまってはいけないと思い、そごうのトイレに行っていた。初めて入ってビックリした!!様式のトイレの便座に靴跡がくっきりついていたのだ!様式に入った事のない人が和式方法ではいったのだ。驚いた。

不潔だったのだから、お店のトイレを使えば良かったのだが、やはりお客様を待たせたくなかった。お尻を浮かせて使った。

そごうには日本企業が多く入っていた。「UCCコーヒー」もそうだ。2階に喫茶店があった。初日、副店長とお昼ご飯に入った。社食はまだ行く勇気がない、2階のUCCへ行った。もちろんメニューは中国語、でも写真がある。サンドウィッチがあった、それを注文したら日本人の男性が出てきて「今、品切れですがあり合わせの材料でも良いですか?」と言ってくれて無事にお昼ご飯を食べる事が出来た!中嶋さんといった。ちょこちょこお店に行くようになった。
UCCは地下1階にもカウンターだけのお店があった。そこも休憩によく行った。

お昼ご飯を食べに社食に行ってみた。お惣菜を好きなだけ選んでごはんを購入すると品数で値段が決まる。300円くらいだろうか・・・。牛肉麺も食べてみた。向こうは必ず「香采」が付く。私はあの匂いが苦手だ。同僚になんて言うのか教わって「香采不要」と言って注文してみたら通じた。嬉しかったが、美味しくなかった。それからお昼ご飯は13階の日本料理屋さんへ行った。だいたい「かつ丼」だ。お店の中では安いものだったが、一般の金銭感覚でいったら贅沢していたと思う。一人で行くのは気が引けて、ヘアーサロンの黒川さんを誘ってよく行った。夕方の休憩では地下のUCCに行ってワッフルを食べたり、2階のUCCに行った。皆、私の事を覚えてくれて、劉さんという男性は珈琲を内緒でサービスでお替わりさせてくれた。

お店が21時に終わったら、全員でスナックへ行く。私はお酒が飲めないので珈琲をだしてもらっていた。皆はもちろんお酒を飲んでいた。そして決まってカラオケ大会になるのだ。カラオケボックスなんて無かったので歌いたかったらスナックに行くしかない。毎晩スナックで遊んでタクシーでマンションまで帰る。私が助手席に座らなくてはいけないと店長に言うと「いいの、いいの」と言って店長が助手席に座り、店長がタクシー代を支払っていた。その代り、店長は必ず「凜、歌って~」と言い、テレサテンの「時の流れに身をまかせ」を歌った。

そして、翌日11時には仕事をしていた。

つづく。

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