㉑ 発表会

うつ状態

1年生の時はクラブ活動はバドミントン部だったが、2年生からは体操クラブになった。部員はユキと私の2人だけだ。何をするのかというと、ほぼ新体操だ。リボン、こん棒、輪など。3年生の時ダンスで定時制高校だけの発表会に参加した。順位は付かない。その後、ユキが退部してしまい1人では部活活動が出来なくなってしまう。どうしようと思っていた時、1学年下の男子が入部してくれた。彼は全く練習に参加しなかったがお陰で4年生の時発表会にリボンで参加出来た。発表会の振りは顧問の先生が考えてくれた。発表会で着るレオタードは先生が用意してくれた。そして当日緊張しないようにレオタードを着てリハーサルを行った。他の先生も見に来ていた。当日は午前中が珠算検定を受けてから発表会を行う高校へ向かった。全く緊張していなかった。演技は難しいところはクリアーできたが、いつもは失敗しない簡単なところで失敗してしまった。評価は「無難にまとめてきましたね」と言われたのを覚えてる。別にショックではなかった。充実感でいっぱいだった。

4年生の時担任から「弁論大会」に参加しないか?と言われた。私は良い思い出になるかもしれないと参加した。
「自分の生い立ち」がテーマだ。当日担任の先生が自分の車で送迎してくれた。定時制からの参加は私だけだった。20人位いただろうか?私の番は2番目だった。早々に終わってしまったのであとはボーっとしていて聞いていなかった。優勝者が決まった。その人のは聞いていてのだが病気で苦労していながらも頑張っている人だった。優勝も納得だった。終わってから先生の車に乗ったら先生はショートケーキを買って来てくれた。「そんなことまでしてくれるの?」と思いながら美味しく頂いた。先生は「凜も優勝を競っていたんだよ」とと教えてくれた。

後日、手紙が届いた。弁論大会に参加していた男子からだった。どうやって私の住所を知ったのか知らないが届いた。顔を覚えていなかった。内容は「お付き合いしてください」とあった。・・・が私には好きな人がいた。告白してはいけない人だった。しかし、その男子には「今は勉強が第一でお付き合いは考えられません、ごめんなさい」と返事を出した。しばらくしたら、又同じ人から手紙が来た。「やはり、諦めきれない」との事。私はとても嬉しかったが困ってしまった。やはり、「今は勉強が第一なのでお付き合いできません、ごめんなさい」と同じ内容の手紙を出した。それからもう手紙は来なくなった。

つづく。

コメント

タイトルとURLをコピーしました