祐ちゃんは結婚式の翌日会社を辞めた。アルバイトだったが私に何も言わずに辞めてしまった。
生活はどうするのか?と不安で一杯だった。
生活が安定しなければ、今の安定している生活保護を止めるわけにはいかない。いけない事だと分かっていたが生活を守る為に祐ちゃんの職が安定するまでは入籍しない事に決めた。
祐ちゃんは仕事が長続きしなかった。長くても3ヶ月位だったと思う。又は日雇いの仕事もしていた。なかなか入籍出来ずにいた。「早く就職してよ!」と言ったら「タウンワーク買えばいいんだろ!!」と怒鳴った。確か前の旦那も同じ事を言っていた。私はげんなりした。やっと入社した会社がきつかったらしいが私には何の相談も無しで自分の両親に相談して「無理なら辞めろ」と言われたらしくそのまま辞めて来た。勝手に「無理なら辞めろ」なんて言わないで欲しい!
私は子供が欲しかった。27歳で子宮内膜症を患ったから妊娠しにくいとも言われていたし、閉経も早いだろう。入籍を待っていては妊娠できないと思い不妊治療を開始した。祐ちゃんは参加してくれた。祐ちゃんに問題は無かった。・・・が私は生活保護なので健康保険証を持っていない、だから治療費は全額負担だった。排卵誘発剤の注射を打つだけでも毎回何万円も消えた。基礎体温も必ず計り、排卵日が分かる検査器も使った。
一度排卵日が分かった日が有った!排卵日が分かった時は妊娠したかのように嬉しかった。その日に臨んだが残念ながら妊娠はしなかった。その後の通院時に「まだ卵胞はありますか?」と尋ねたら「ないですね」あっさりと言われた。もう妊娠しない身体になってしまった。
又、この頃は不妊治療費と、祐ちゃんの生活費では足りない費用を消費者金融で借入していた。そして私はストレス発散の為に買い物に明け暮れていた。もちろん自転車操業になっていった。300万円ほどの借金に困った私は「自己破産」する事に決めた。
弁護士を依頼するお金も無い。「法テラス」と言う機関を知りお願いした。相談も無料、実際の手続きも無料で進めてくれて(生活保護時給者だったので)一銭も掛からずに自己破産出来た。本来ならば10万円位かかるらしい・・・。
法テラスに相談しに行く時祐ちゃんも一緒に行ったのだが、私の自己破産について何一つ聞いて来なかった。心配も何もして来なかった。事務所でも携帯をいじって他人事だった。腹が立って仕方なかった。
それ以後、ウチのポストには闇金のチラシが沢山入ってくるようになった。
そのうちそれも何も感じない様になった。
つづく。
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