⑬ 東京都青少年洋上セミナー ②

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出航の日になった。
全員制服を着用し、晴海ふ頭に着いた。母親と、担任の先生となぜか叔父が見送りに来てくれた。

班長だったので整列をした時は最前列に居た。中学1年生の学級委員長の時を思い出した。セレモニーが終わり出航の時、船上からテープを皆、陸に投げた。私も投げたが届かなかった。母親達が見える方へ走った。その時他の人が投げたテープが首に引っ掛かりこすれて軽いやけどをした。船から母親達は見えなかった。

部屋は4人部屋。2段ベッドが二つあり、小さい洗面所があるだけだ。トイレ、お風呂(シャワー)は外。先生方は良いお部屋。男子と女子の宿泊の階は違うのだが、私達1班の女子は男子と同じ階だった。・・・が間に先生の部屋があった。思春期の男女が同じ階に居るのはどうかと心配だろうが、このようなセミナーに参加する高校生はマナーが良かったので心配いらなかった。

役職生徒は毎日ミーティングがあった。問題点を提起して解決するのだ。
ある日、男子が「トイレで大便をして流さない人が居ます。どうしたら良いでしょうか?」と言った。すかさず私は手を挙げて「「ちゃんと流してください」とトイレに張り紙をして見つけてしまった人は流しましょう。それしかないです。」と言った。そうしたら話が終わってしまった。簡単な問題だった。このミーティングのせいで私はお風呂に入れなかった。入浴時間が決まっているのだ。ミーティングに出ていると間に合わない。毎日、シャワールームでシャワーだけを浴びていた。朝は洗面所が混むので女子トイレへ行きゆっくり顔を洗い、歯を磨いた。私達の階は女子が私達しかいない、女子トイレを使う女子が少ないのだ。毎朝私ひとり占めだった。

朝6時起床だ。1日中何かしらしている(授業もある)、夜は疲れてしまって21時には睡魔が来て眠っていた。部屋の鍵はかけてはいけない決まりだった。初日、眠っていたら「班長はいるか?」と女性の先生がいきなり入って来た。慌てて起きて「はいっ!」と言ったら「寝てたのか、日誌の裏が記入されてなかったから明日記入するように」と注意された。14日分毎日日誌を提出する事になっていた。他の班は知らないが、1班は14名。全員が順番に日誌を書く事に決めた。早速私が間違えた。

食事は何でも出た。どれも美味しかった!!

東京湾を出ると地平線が美しかった!
そして、大きな船なのに結構揺れた。私は船酔いをしてしまったが、班長がダウンしてしまってはいけない!と言い聞かせて乗り切った。船酔いした生徒は割といたらしい。

つづく。

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